イエネコの祖先

昔々、エジプトで野生のネコであるリビアネコを狩りに使うために飼っていました。

メソポタミアやエジプトで農耕が盛んになり、たくさんの穀物が蓄えられるようになると、

増えてくるのがネズミ。

古代エジプト人はこの野生のネコを品種改良し、家畜化させてネズミ番をさせました。

そしてこの時代、王侯貴族の間でネコは大切なペットとして育てられたのです。

それはネコが壁画にかかれ、ミイラにされていることでもわかります。

ネコを崇拝し、神聖な動物としていたのです。

 

でもネコもい時代ばかりではありませんでした。

中世ではキリスト教が盛んになり、目が光り闇の中を歩く姿を「魔女」の迷信と結び付け迫害しました。

ネコは「魔女の手足」とされ、大量虐殺が行われ、飼い主は「魔女」とされ、ネコと一緒に火あぶりにされました。

このおかげで、ネズミが大発生。ペストでたくさんの人が亡くなったと言うことです。

 

日本に伝わったのは、シルクロード伝いに仏教の伝来とともに、船で中国や朝鮮から日本へ来たとされています。

平安時代には貴族の間で可愛がられ、「枕草子」「源氏物語」「狭衣物語」にネコが現われ、末期には庶民の間で「猫股(人を食い、人に化けたりする化け物)」として、恐れられていた時代もあったのです。

 

今ではネコはネズミを取るためよりも、ペットとして買われる方が多くなっていますね。